※ 私が実際に住んでいた留学生寮
今日は、中国に留学していた頃の思い出について書きたいと思います。
私が中国の北京に留学していたのは、2007年&2008年でした(連続していった訳ではなく、2回に分けて行ったのです)。
思い返すと、今から10年以上も前の事なんですね…。
そこで出会ったのは、世界各国から訪れた、個性豊かな留学生たちでした。
Facebookもない時代、連絡先も知らずに別れてしまったため、中にはもう2度と会うことができない人たちもいます。
その人たちのことを思い返しながら、これから時々、留学生活の思い出をつづってみたいと思います。
◆ 同室のユミちゃん ◆
※ 写真はイメージです。
ユミちゃんというと、日本の子みたいですよね(^^) でも、この子は韓国人の女の子です。
留学生たちは、それぞれ寮に入るのですが、その寮も部屋の広さや設備の立派さ(シャワー・トイレが共同か否か、等)によって、4段階にランク分けがされていました。
私が入ったのは、シャワー・トイレは部屋の中にあるけれど、そこまで広くはない、下から2番目のランクの部屋でした。
どの部屋も、基本的に2人部屋。中には、2人分の料金を払って1人で住んでいる猛者もいました。
なお、部屋の割り振りは学校側から言い渡されるのですが、後から自分たちで部屋を変えるのは、結構大目に見られていました。
男女一緒の部屋はNG(寮自体は一緒なのですが、同室がダメ)という規則になっていたものの、なぜか一緒に住んでるモンゴル人カップルもいました(^^;)
※ 私が実際に住んでいた留学生寮
学校側は配慮から(?)同じ国の人同士で固める傾向があったのですが、それだとせっかく中国に来た意味がない! …という訳で、日本人同士で住むことになった私も、同じく韓国人同士で同部屋になった子たちに話をして、日本人×韓国人で住むことになったのでした。
その同室(中国語では同屋)の子が、ユミちゃんだったのです。
ユミちゃんは、色が白くて眼の大きな、とっても可愛らしい、どちらかというとおとなしいタイプの女の子でした。
私の周りの韓国人は、厳しい受験競争・男性は徴兵を終えた解放感からか(?)かなりハジけている子が多かったのですが、ユミちゃんは、外で遊び回る訳でもなく、唯一の友人であるオンニ(韓国語でお姉さんの意)とたまに部屋を行き来しておしゃべりをするくらい。毎日、静かに日を送っておりました…。
そのオンニと2人で昼食用の辛ラーメンを煮ては、私にも振舞ってくれたことを思い出します。その美味しかったこと!!
ユミちゃんは、私と同様、片付け&掃除が苦手だったようで、呆れた日本人の友人たちからは「いや~、ほんとこの2人が一緒の部屋で良かったよ。他の人なら掃除の事で絶対ケンカになってるよ」などと言われたりもしました(^^;) どんだけか!!笑
そんな普段はとてもおとなしいユミちゃんですが、一度だけ怒っているのを見たことがあります。
ユミちゃんには知り合いのオッパ(韓国語でお兄ちゃんの意)がいたのですが、その人は筋金入りの日本人嫌い。他の日本人留学生ともトラブルがあったようです。
その日、そのオッパが私たちの部屋に来て、ユミちゃんと何か話をしていました。
私はその当時、韓国語は限られた単語しかわかりませんでしたが、2人のシリアスな雰囲気を見て、何か嫌な予感が…。耳を澄ますと「イルボニン(日本人)」がどーのこーのと言っている様子。
その時オッパが何かを吐き捨てるように言い、その瞬間、ユミちゃんが韓国語で「やめてよ!」と大声で叫んだのです。
その時「あ、今この子私のことを庇ってくれた」と思いました。
韓国語は簡単な単語程度しかわかりませんので、もちろん私の勘違いの可能性もありますが、その場の状況から何となく伝わってくるものがありました。
その後、ユミちゃんは私より数週間ほど早く帰国していきました。ユミちゃんが私たちが一緒に暮らした部屋に残していったadidasの短パンは、返す術もなく、今も私の手許にあります。
その短パンの、ハングルで書かれたタグを見る度、きれいで優しかったユミちゃんのことを思い出します。
中国語を勉強していて良かったな、と思うのは、「中国語」という一つの言語を通して、別の世界を知ることができたことです。
意思の疎通ができたのは、中国人の方たちばかりではなく、中国語を話せる世界中から来た人々でした。前述の韓国人のユミちゃんとも、もちろん中国語で会話をしていました。
そして、このような多様な価値観や考え方の人たちと対話することを通じて、広い世界があることを知ることができました。
その経験こそが、私にとっての大きな財産のように思います。
現在、中国語の学習者は世界で1億人に達すると言われています。
あなたも、中国語を学んで、新しい世界に一歩を踏み出してみませんか?
私自身、初級者の方にとって、易しくイメージしやすいレッスンを心掛けていきます。
2018年12月以降、中国語の発音に特化した講座も開講予定ですので、ぜひぜひご受講ください。
レッスンで皆様にお会いできるのを楽しみにしております(^^)