中国ビジネス

実は知らない?中国の国有企業!

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前回の「知ってた?中国の宇宙開発事情」の記事でも少し触れましたが、中国には、民間の企業の他に、国有企業なるものが存在します。

実は知らない?中国の国有企業!

日本ではあまり馴染みのない、この国有企業。

でも、現在のJRがかつて「国鉄」と呼ばれていたことなどは、多くの日本人が知るところです。

そう、かつて日本にも、正真正銘の国有企業が存在していたのです。

しかしながら、1980年代から現在に至るまで、次々に民営化に舵を切っています。

上記でご紹介した現JR以外で、代表的な元国有企業には、下記のような会社があります。

日本専売公社 ⇒ 日本たばこ産業株式会社(JT)

日本電信電話公社 ⇒ 日本電信電話株式会社(NTT)

日本郵政公社 ⇒ 日本郵政株式会社

現在の日本において、政府の出資割合が多いという意味での実質的な国有企業は存在しますが、狭義の意味での国有企業というのは存在しません。皆、特殊法人株式会社の形態をとっているのです。

では、お隣の国の中国の状況はどうなのでしょうか?

早速下記に見ていきましょう(^^)

① 中国の国有企業の定義とは?

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私が前職でやり取りをしていたのも、中国の国有企業でした。

では、そもそも国有企業って何なのでしょう?

その定義についてですが、国有資産の投資、または持ち株比率が50%を超えると、国有企業となります。

なお、国有企業は大きく分けて、下記のように分かれます。

(1)中央国有企業

その名のとおり、中央政府つまり国家が出資する企業です。

なお、狭義の意味では、この中でも、中央政府が100%出資する企業(※1)が純粋な国有企業となります。

(2)地方国有企業

地方政府、つまり、省(自治区や直轄市含む)や市・県などが出資する企業です。

ほんの一部ですが、(1)で触れた、中央政府が100%出資する企業を下記にご紹介します。

中国核工业集团公司(原子力関連)

中国航天科技集团公司(航空宇宙関連)

中国电子科技集团公司(IT関連)

中国石油天然气集团公司(天然資源関連)

中国工商银行(金融関連)

これを見ると、やはり重工業や社会インフラを担う企業が多いことがわかります。

② 国有企業はどれくらいあるの?

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2018年11月時点の最新情報によると、100%中央政府の出資のみで成り立っている、純粋な国有企業(※1)は、128社あると言われています。

なお、それ以外の中小規模の国有企業を合わせると、国有企業の数は12万社以上になると言われています。

ちなみに、【2017-2022年中国企业经营项目行业市场深度调研及投资战略研究分析报告】のデータによると、中国全体の企業数(民間企業も含む)は、約4000万社以上あると言われています。

そう考えると、数の面からは国有企業の割合は非常に少ないと言えます。

ただ、割合的には少ない国有企業ですが、売上の面では非常な存在感を放っています

2018年の中国の売上上位10企業のうち、8社が国有企業となっています。

このうち一位となった「国家电网有限公司(ステートグリッド)」は、世界的に見ても、アメリカのウォルマートに次ぎ、世界第二位の売上高を誇ります。

その額、何と348,903百万ドル(約38兆円)。トヨタの売上高が265,172百万ドル(約29兆円)ですから、その規模の大きさがわかります。

 ③ 国有企業の存在意義って?

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国有企業は、何のために存在しているのでしょうか?

そもそもですが、中国は現在「特色ある社会主義」のスローガンを掲げています。そうです、ある意味日本よりも資本主義的な面があるとはいえ、中国は社会主義を国家の柱として掲げているのです。

社会主義の特徴の一つとして、生産手段の中央集約が挙げられます。これは、生産手段を公の物として所有し、中央の計画に基づいて生産及び社会への分配を行うのです。

それをまさしく体現しているのが、国有企業と言えます。

ただし、社会主義では、経営の効率化が難しいのが常です。

実際に、国有企業の問題点として、「ゾンビ企業(中国語では僵尸企业)」の存在があります。どういうことかというと、市場の原理に従えばとっくに淘汰されていて然るべき企業が、「国有企業だから」という理由で生きながらえている様子を「ゾンビ」という言葉に例えたのです。

もちろん、これらの企業は赤字を垂れ流していますから、政府にとっても悩みの種。このまま放っておくわけにはいきません。徐々に改革に着手しようとしています。

 終わりに

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いかがでしたでしょうか?

中国の国有企業は、確かには問題を抱えているものの、世界的に大きな影響力を持つ企業も数多くあります

日本の会社が中国と取引する際も、実は相手が国有企業だった、ということもあるかもしれません。

私自身も、前職がインフラ関係だったということもあり、仕事に関係のある中国の企業は、全て国有企業でした。

日本に住んでいるとあまり馴染みがないですが、実は世界に大きな影響を与えている中国の国有企業。

私も今回調べてみて、改めて中国の国有企業の大きさにびっくりしました。

ただ、今は、民間企業でもパワーのある企業がたくさんあります。この間の双十一の記事でご紹介した「阿里巴巴(アリババ)」も、民間企業ですね(^^)

爆買いDAY!? 双十一って何の日?

国有企業は確かに色々問題を孕んではいますが、民間企業も含めて考えると、中国経済自体が世界経済に大きな影響を与えていることは事実です。

あなたも中国語を勉強することで、中国経済のダイナミズムを肌で感じてみませんか?

私が中国語講師を務めるストアカでも、中国事情に触れながら、マンツーマンレッスンで、お一人お一人に合わせた授業を心掛けていきます。

皆様にレッスンでお会いできるのを楽しみにしています!

www.street-academy.com

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