前回に引き続き、今回も中国語の発音関連の記事をご紹介したいと思います(^^)
この間は、母音の中で、難しい発音についてご紹介しました。
そこで、今回は、子音について、詳しく見ていきたいと思います。
早速行ってみましょう♪
① ローマ字読みNGの子音!!
中国語の子音は、全部で21種類。
その中には、ローマ字読みできるものもありますが、ローマ字読みしてしまっては、絶対に通じないものが存在します。
※子音でいうと「q」「x」「z」「c」「s」のみですが、わかりやすくするために、ここでは母音の「i」を付けて説明します。
■「qi」
「うーん、よくわかんないけど『キ』とか?」ってお思いになったかもしれません。
でも、これは「チ」と覚えてください。
■「xi」
これは日本語でいうと、「シ」が一番近い発音です。
■「zi」
これは日本語でいうと、「ズ」が一番近い発音です。
「ヂ」ではないので、注意です。
■「ci」
これは日本語でいうと、「ツ」が一番近い発音です。
「チ」ではないので、注意です。
■「si」
これは日本語でいうと、「ス」が一番近い発音です。
「シ」ではないので、注意です。
上記にご紹介し5つは、どれも「i」で終わっていますね。
これは、口を思いっきり横にひいて発音してくださいね、ということです。
例えば、「zi」であれば、日本語の「ズ」よりも、もっと口を思いっきり横にひくことを意識しながら「ズ」というと、「zi」の発音が簡単に真似できちゃいます。
前回も言いましたが、中国語の発音のポイントは「口の形 + 舌の位置」を意識すること、です。
この場合で言えば、口の形を思いっきり横にひくこと、これを念頭に発音してみてください♪
② 日本語にはない発音の子音!!
厳密に言えば、子音のほとんどが日本語にない発音となりますが、でも、そんなこと気にしなくって大丈夫!
たとえば、テキストなどで「有気音」・「無気音」などと出てきても、「無気音は、優しくそっと声を出すイメージね」などと意識しながらやれば平気です。
重点的に攻略すべきは、日本語には、どーやっても近い発音がないものだけです。
下記に詳しく見ていきましょう!
■「zh」
口の形:唇はほんの少しだけ開く。
舌の位置:舌の突端を上の歯茎の裏よりもっと奥に付ける。
強いて日本語に近い音で言えば、「音がこもった『ジ』」になります。
ちなみに、子音なので、母音のようにしっかり発声する、というより、「上記の口の形と舌の位置で一瞬息を出す」というイメージになります。
■「ch」
口の形:唇はほんの少しだけ開く。
舌の位置:舌の突端を上の歯茎の裏よりもっと奥に付ける。
お気付きかもしれませんが、口の形と舌の位置は「zh」と同じです。
「zh」と「ch」の違いは、「zh」は無気音、「ch」は有気音ということです。
「ch」を強いて日本語に近い音で表すと「音がこもった『チ』」になります。
■「sh」
口の形:唇はほんの少しだけ開く。
舌の位置:舌の突端を上の歯茎の裏よりもっと奥に置く。なお、この時、舌先は、完全には付けない。
「sh」を強いて日本語に近い音で表すと「音がこもった『シ』」になります。
■「r」
口の形:唇はほんの少しだけ開く。
舌の位置:舌の突端を上の歯茎の裏よりもっと奥に置く。なお、この時、舌先は、完全には付けない。
「r」を強いて日本語に近い音で表すと「音がこもった『リ』」になります。
上記でご紹介した子音は、「i」の母音と一緒に使うことがあります。
ただ、この「i」は、口を横にひかずに、日本語の「イ」と同じ形で大丈夫です。
終わりに
これで、難しい母音・子音について、全て見てきたことになります。
ただ、この他にも、いくつか覚える読み方のルールがあります。
例:「yang」の「a」は「ア」だけど、「yan」の「a」は「エ」と読む、等。
この記事を読んでくださった皆様の中には、今現在、本やCD、You Tubeなどで独学している方も多いかもしれません。
確かに、中国語は、基礎さえしっかりしていれば、独学で学んでいくことが可能です。
ただ、基礎を固める際には、先生について学習することを強くお勧めします。
…というのも、基礎中の基礎である発音の部分で、間違ったまま自己流で進んでしまうと、後でそのクセを直すのに膨大な時間が必要になるからです。
なので、効率的に学習を継続するためにも、最初の最初は特に、先生について自分の発音が合っているのかどうか、1つ1つ確認しながら学習を進めた方が良いと思います。
私が中国語講師を務めるストアカでも、初心者の方でもわかりやすいよう、ご自身のペースに合わせた丁寧な授業を心掛けています(^^)
皆様にレッスンでお会いできるのを楽しみにしています!