中国留学

リアル中国体験記 ~ 命の恩人 後編 ~

前回は、北京から成都まで、寝台列車で3日かけて行く途中で、高熱が出たところまで書きました。今日は、その続きをお話したいと思います。

f:id:ChikaEsaki:20180930000415j:plain

成都で40℃の発熱で動けなくなった私を助けてくれたのは、私が乗っていた寝台列車の車掌だった、張さんでした。張さんはタクシーを拾うと、私や友人を乗せ、自分も乗り込み、最寄りの病院まで連れて行ってくれたのです。

着いたのは、めちゃめちゃローカルな病院。ブンブン蝿が飛び回り、衛生状態的には、どうしても頭の中の?マークが拭えませんでしたが、とにかくもうお世話になるしかない!!しかも診てくれる先生は成都訛りがきつく、高熱の出た頭ではもう何を言っているのかよくわからない。・゚・(ノ∀`)・゚・。

f:id:ChikaEsaki:20180930001624j:plain

とにもかくにも問診が終わり、とりあえず病室へ。そこで謎のショッキングピンクのどろりとしたシロップ状の薬を飲み、中身が何かよくわからない点滴を受け、しばらく休むことになりました。

そこで、隣のベッドに入院していたおばあちゃんと、お見舞いに来ていたご家族と仲良くなり、意識朦朧としながらも、雑談を楽しみました。

病院の中庭にミカンの木があり、子どもたちがミカンの実をもいで私に手渡してくれたことを覚えています。きっと夏みかんだったんだろうな…。

そして何より印象的だったのが、その子どもたちのうちの一人の男の子がめちゃめちゃイケメンだったこと。女の人はきれいな人が多い印象がある中国ですが、男性陣でいわゆるジャニーズ系の顔というのは、中国滞在時にははっきり言って一人も見かけませんでした。

ただ、この男の子は本当にめちゃめちゃ端正な顔をしていました!独断と偏見で言えば、間違いなく、中国ナンバーワンです。

今でも時々、彼らは今頃どうしているのだろうと思い出します。

f:id:ChikaEsaki:20180930000524j:plain

話がそれましたが、点滴が終わっても熱は一向に下がりません。しびれを切らした張さんは、「この病院じゃダメだ!成都で一番大きな病院に行こう!」と言い出しました。

そこで、再びタクシーに乗ることに。この時点で、友人二人は九寨溝に行くという当初の目的を達成できなくなってしまいました。重ね重ねごめんなさい…(TдT)

着いたのは、四川省人民医院でした。確かに、病院自体も大きく、設備も立派そう…。

高熱だったこともあり、もうあまり記憶が無いのですが、強く印象に残っているのが、そこで医者や張さんと交わした会話です。

「お尻に注射打てば一発で治るから!」「いや、それだけはやめて!腕でいいじゃん!」「いや、お尻に打つのがいいんだ!しかも痛くない!」「いや~本当にそれだけは勘弁して!!」恥ずかしいからというより、腕以外の部位に注射されるのが恐ろしく、最初こそ抵抗しましたが、とうとう観念し注射を打たれることに(^^;)

駐在していた元同僚も言ってましたが、中国でお尻に注射は割りと一般的なようです。

f:id:ChikaEsaki:20180930000952j:plain

それが効いたのかわかりませんが、熱は次第に治まっていきました。が、結局そこで5日間入院する羽目に…。張さんは、その日の夕方からまた勤務なので、私の症状が落ち着いたのを見届けると、また駅へと戻っていきました。

張さんはこれまでの3日間、車掌としての乗車勤務のため、ろくに休んでいません。そして、これからまた2日半かけて、成都から北京に勤務しながら戻るのです。私が張さんの貴重な休憩時間を病院に付き合わせてしまったせいで、彼は5日間ろくに休めないことになります。本当に、見ず知らずの外国人に、ここまで優しくしてくれたことに感謝してもしきれません。

f:id:ChikaEsaki:20180930001849j:plain

九寨溝には行けなくなったものの、友人2人は楽山大仏から、元々と3人で行く予定だったツアーに途中参加しました。私は5日入院した後退院したものの、帰りの列車まで宿が無い状態。病み上がりの体で途方に暮れていると、すでに北京に戻っていた張さんが、またも助けてくれたのです。

電話口で彼は「行くところが無いなら、鉄道員専用の宿舎に泊まると良い。俺が事務所に伝えておくから」と言ってくれたのです。私はその言葉に甘えて、そこに泊まらせてもらうことになりました。

ただ、宿舎といっても、簡易ベッドがあるだけ、テレビや布団なんてありません。もともと友達と旅行にいくつもりだったので、本など持ってきていなかった私は、成都の街に降る雨の音を聞きながら、ただひたすら時間が過ぎるのを待っていました。人生の中で、一番長い1日でした。

f:id:ChikaEsaki:20180930001303j:plain

車掌の張さんは当時30代半ばで、北京で、奥様と娘さんの3人で暮らしていました。前職は人民解放軍の兵士だったとのことでした。私と出会った時は車掌として勤務していましたが、それから1年ほどして、腰を悪くしたため車掌としての乗車勤務の仕事を辞めたそうです。

当時はスマホもない時代、私が日本に帰国してから何度か手紙のやり取りを重ねましたが、ここ数年は、全く連絡が取れていません

大学卒業後、私は日本でインフラ関連の仕事に就きました。これもある意味、張さんが引き合わせてくれた縁だったのかもしれません。20代に、そのインフラ関連の仕事に打ち込めたのも、中国の方々に何らかの形で恩返ししたいという気持ちが原点になっている気がします。

f:id:ChikaEsaki:20181001142952j:plain

そういえば、成都の病院で彼に「なぜ外国人である私にここまで良くしてくれるのか」と尋ねたことがあります。その時、彼は一言「出会ったのも、何かの縁だから」と言っていました。

もし彼に二度と会えなかったとしても、私は死ぬまで彼のことを忘れることは無いし、娘が大きくなったら、彼のことを話して聞かせたいと思っています。

改めて思い返してみると、中国に留学して無事に帰ってこられたのも、現地でたくさんの中国人の方に助けてもらったからだと思います。その方たちに直接恩返しすることができなくても、中国に興味や関心を持つ日本人を増やすことで、両国の相互理解に少しでも寄与できればと考えています。

f:id:ChikaEsaki:20180930001106j:plain

これから中国で新しくビジネスをする方、留学に行く方、色々不安があるかもしれません。

現在私が中国語講師を務めるストアカでも、こうした方達に、折に触れて中国情報をお伝えしていければと思っています!

皆様にレッスンでお会いできますのを楽しみにしております(^^)

www.street-academy.com

関連記事

  1. 中国留学

    私が中国留学をおススメする3つの理由

    私自身、大学在学中に2度の北京留学を経験しました。そこでは、人生観…

  2. 中国留学

    【友人編】中国留学の思い出①

    ※ 私が実際に住んでいた留学生寮今日は、中国に留学していた頃の…

  3. 中国留学

    【友人編】中国留学の思い出②

    ※ 筆者撮影今日も前回に引き続き、中国に留学していた頃の思い出…

  4. 中国留学

    リアル中国体験記 ~ 命の恩人 前編 ~

    今日は、私が中国で経験した、個人的な思い出を書きたいと思います。私…

  1. 中国関連書籍・映画・ドラマ

    独断と偏見で選ぶ!中国関連本3選
  2. 中国語の発音

    読み方が複数!?多音字あれこれ②
  3. 中国事情

    中国のローカルな美容院でパーマをかけた話 ①
  4. 中国関連書籍・映画・ドラマ

    【都挺好(All is Well)】中国語で楽しむドラマ①
  5. 中国事情

    確実に喜ばれる!! 中国土産3選
PAGE TOP