私ごとですが、人の名前を見るのが好きです。
高校生の頃は、学校帰りに本屋で子どもの名付け辞典を読むのが日課でした(変人ですかね)。
金八先生でもやってましたが、やっぱり人の名前って、短い中にも親の願いや希望が見え隠れしていて、奥が深いなぁ~と思います。
中国人も日本人も、名前は漢字で表します。日本人だと、それに加えて平仮名や片仮名も使ったりしますが(^^)
日本人の名前と比べて、中国人のお名前にはどんな特徴があるのでしょうか?
という訳で、今回は中国人のお名前についての雑学をご紹介したいと思います。(姓の部分についてはまた今度!)
① 名前の流行りすたりがある!
まあ、これは日本でも中国でも英語圏でも、流行りはありますね(^^)
中国人の方でも、名前を見ると何となくですが、若い人か、年配の方か、予想が付きます。
ここ数年の中国の傾向はどうでしょうか?少し古いデータになってしまいますが、2015年に生まれた新生児の名前ランキングをご紹介します!
男の子
第1位 浩然(ハオラン)
第2位 子轩(ズーシュエン)
第3位 皓轩(ハオシュエン)
女の子
第1位 梓萱(ズーシュエン)
第2位 梓涵(ズーハン)
第3位 诗涵(シーハン)
私が調べたランキングは全部で30位まで出ていたのですが、男女通して見ても、一文字の名前は1つだけでした(つまり60分の1)。やはり中国の姓は一文字が圧倒的に多いので、下の名前は2文字の方が収まりが良いんでしょうね。
② 日本では名前にあまり使用しない漢字も使う!
日本人でも誰もが知ってる超有名中国人といえば、毛沢東主席。この方のお名前も、子どもの頃初めて見た時、「けざわ ひがし」さん? などと思ったものでした…。
日本では「沢」は通常「深沢」「中沢」など苗字に使われることが多い印象があります。ただ、字典で調べてみると「(金属・珠玉などの)つや」「恵み、恩恵」などの良い意味があるので、中国や韓国では名前に使用したりするようです。私の韓国人の友人にも「勝沢」と書いてスンテクという男の子がいました。
また、「奇」という文字を名前に使うこともあります。日本だと何となく「奇妙」「奇怪」「奇人」などのイメージが先に立ってしまいますが、中国では「珍しい、稀である」など良い評価に用いることが多いです。
その他、「戦」「剣」など、戦争を彷彿とさせる血気盛んな名前も、年配の男性を中心に見られます。
③ 中性的な名前が多い
日本でも、「晶(あきら)」や「忍(しのぶ)」、「薫(かおる)」などのように、男女どちらにも使える名前があります。
私が出会った中国の人の中には、名前を見ただけでは男の人なのか女の人なのかわからない人が結構いました。下記の例で挙げた名前も、中国では中性的な名前と捉えられているようです。ちなみに、全て私の知人の「女性」です。3人とも、一文字の名前でした。
例:源(日本だと「源さん」的なイメージで男性を彷彿としてしまう。)
帅(日本語で言うと「元帥」の帥。)
淼(日本ではあまり見ない漢字。たくさんの水を表す。)
また、日本では男性に付けられることの多い「彦」「卓」といった文字も、中国では女性の名前に使用したりします。
④ ビジネス用英語名を持っている人が多い。
中国では沿海部などの大都市を中心に、ビジネス用の英語名を持っている人がたくさんいます。
この傾向は、商社や外資企業のエージェントなど、外国と関わる会社で働く人に顕著です。
英語圏の人にとっても、中国名は発音しにくいことが多いため、世界中どこにでも通用する英語名を1つ持っておくと確かに便利だな~と思います。
ちなみに私の友人は、日本人ですが、上海のエージェントと仕事をする用に、自分も「ミシェル」という英語名を付けたと言っていました(^^;)
終わりに
いかがでしたでしょうか?
中国語の呼称は、日本と少し違います。例えば、割とちゃんとした場面でも、日本だったら男女問わず「〇〇さん」と呼べば、大概問題ないですよね。でも、中国ではこの場合、男女問わず使えるものがありません。英語のように、男性であれば「〇〇先生」、女性であれば「〇〇女士」などのように、性別によって呼称が区別されます。
私も前職では、中国企業の来日者名簿などを見て、男女どちらかわからず首をかしげたことが何度もありました。
いざという時に慌てないためにも、中国の方のお名前についての予備知識があると良いですね!
私が中国語講師を務めるストアカでも、語学についてももちろん、中国人の方と関わっていく上で役立つ情報について、折に触れてご紹介していきたいと思っています♪
レッスンで皆様にお会いできますのを楽しみにしております(^^)