出張ではそんなことも言っていられないですが、もし旅行で中国に行くなら、ベストシーズンに行ってみたいですよね!
そこで今回は、中国に行くならいつがベストシーズンかを、季節毎に検証してみたいと思います。
① 春
日本では、桜をはじめ様々な花が咲き乱れる季節、春。
ただ、中国の春は、もしかしたら思っているのと少し違うかもしれません。
前回「中国ってどんな国?」の記事でご紹介したとおり、中国は広大な国土を持つ国です。なので、春の到来時期も地域ごとに大きな差があります。ただ、日本人が良く行く北京・上海などの沿海部の都市であれば、3月~4月初めは、大気の状態があまり良くありません。
私も以前出張で沿海部の都市に行っていましたが、3~4月頃は、春霞というより大気汚染の影響で、景色が黄色っぽくぼやぼやっとしていることが多かったです。
また、この頃は、特に北京や内陸の都市などで黄砂の影響が出ます。
もし旅行で行くなら、4月後半以降がお勧めです。なお、中国の5月1日(メーデー)とその前の数日は、日本でいうところの国民の休日にあたり、観光地などは混雑する恐れがありますので、要注意です。
② 夏
夏は石炭などの使用量が減るためか、大気の状態は比較的良いようです。
ただ、日本もそうですが中国も暑い!!観光で色々見て回るには、かなりの体力消耗を覚悟した方が良いでしょう。もしこの季節に中国に行くなら、ハルビンなどの北部がお勧めです。
ハルビンは私は残念ながらまだ1度も行けていないのですが、以前働いていた職場の方によると、「夏でもジャケットを着て歩けるくらい、空気がからっとしていて暑くない」とのことです。ハルビンはロシアの面影を残す、異国情緒あふれる街並みが有名な美しい街です。
また、もし北京や上海に行くなら、真夏は避けて、初夏がお勧めです。
特に、北京は北海道のように梅雨が無いため、5月末~6月がベストかもしれません。(その頃でも十分暑かったりしますが(^^;))
③ 秋
「天高く馬肥ゆる秋」などと天気が良い印象のある秋ですが、晩秋ともなると中国北部ではそろそろ暖房が欲しくなる季節。
そう、大気汚染が深刻な季節の到来です((((ノ゚⊿゚)ノ
中国の大気汚染は、石炭などの燃料を燃やすことによって発生する様々な汚染物質が原因と言われています。
晩秋~初春は、暖房の使用などで、石炭を利用することが多くなるため、大気汚染もより深刻になります。
ちなみに、中国の暖房は、通称「暖气」(ヌァンチー)と呼ばれるセントラルヒーティングが一般的です。ボイラーで温めた温水を専用の管を通して建物内に循環させることで、全体を温めています。なお、北京では例年11月頃に供給が開始されるのが一般的とのこと。そこから考えると、空気の綺麗なうちに旅行に行きたいなら、9月~10月頃がお勧めということになります。
ちなみに、10月1日前後の1週間は中国の「国慶節」(日本でいうとのころの建国記念日)にあたり、各地の観光名所は日本のゴールデンウィークのような大混雑に見舞われる可能性大なので、なるべくなら避けた方が良いでしょう。
④ 冬
秋のところでの説明からもうお気付きかとは思いますが、冬は一年で一番大気汚染が深刻なシーズンです。
日本では外出を控えるよう、警報が出るレベルにまで大気汚染指数が上がることも日常茶飯事です。在中国日本大使館が公開している情報によると、特に中国北部で、より重度の大気汚染が発生しているようです。
また、旧暦のため毎年日にちは変わりますが、中国の旧正月(春節)前後も帰省のラッシュ等で交通機関が大混雑します。航空機のチケットも取りにくくなるため、そこは避けた方が無難でしょう。
ハルビンの氷祭など、冬ならではのイベントもあるため一概には言えませんが、もし色々な観光名所を歩いてみて回りたいということであれば、寒さも厳しく大気の状態もあまり良くない冬は、避けた方が良いかと思います。
結論:
初夏 or 初秋 がベストシーズン!
(場所にもよります)
せっかく旅行に行くなら、楽しく元気に行ってきたいですよね!
私が現在中国語講師をしているストアカでも、中国現地の情報を折に触れてお届けしたいと思います。
レッスンで皆様にお会いできるのを楽しみにしています(^^)