前回の記事では、中国語を学ぶ3つのメリットについてご紹介しました。
ただ、中国語を勉強するには、言語そのものだけでなく、中国という国についての理解が不可欠になります。どの言語もそうですが、中国語にも、中国の文化や歴史、思考様式が反映されているからです。
私自身は学生時代に計1年間の北京留学、就職後は青島や常州などへの出張を経験してきましたが、だからこそ実感することがたくさんあります。
そこで、今回は知ってるようで知らないお隣の国、中国について、3つの特徴から迫ってみたいと思います!
① とにかく広い!!
日本と中国の国土を比べてみると、中国は日本の約25倍の広さを持っています。
中華人民共和国 約960万km²
日本 約38万km²
これは世界地図を見れば一目瞭然のことですが、実際現地に行ってみると、その広さをより実感します。日本は山がちですが、中国、特に沿海部は平野がどーんと開けているので、利用できる面積自体も多いです。飛行機に乗って日本と中国を行き来する時、空から見ているとその違いがよくわかります。
だから日本人が中国に行くと、「土地の使い方が贅沢だな~」と思ってしまいます。まず空港からして広い!幹線道路も広い(片側4車線は当たり前)!ショッピングモールや工場などの敷地もやたら広い(特に郊外)!
中国人は日本人と比べると豪胆で大らかな気質の方が多い印象ですが、それもこの国土のスケールの違いが影響しているのかな、と思います。
② 人口が多い!!
言われなくてもご存知かと思いますが、中国はやたら人が多いです!
ただ、国土もその分広いので、街中を歩いていても、原宿の竹下通りのようなごみごみ感はあまり感じません。
とはいえ、朝の通勤や春節(旧正月)などで人々が一カ所に集中するような時は、嫌でも人口の多さを感じます。もう、もみくちゃです(TдT)
この人口の多さというのは確かにデメリットもありますが、中国が経済発展する上では、必要不可欠な要素の1つのように思います。
ビジネス上でも実感しますが、人口が多いということは、それだけ優秀な人材も多いということです。
また、人材が豊富ということは、ビジネスを進める上で、大きなアドバンテージになります。
日本企業は少数精鋭といった感じですが、全体的なマンパワーで言えば、中国には到底叶いません。
③ 多様性に富んでいる!!
人口とも関係してきますが、中国には公式に発表されているだけで、56の民族がいると言われています。
一番多いのは漢族で、全人口の92%を占めています。その他の少数民族(壮族、回族、満族、ウイグル族、苗族など)が、残りの8%を構成しています。
もちろん日本にもアイヌ民族の方などがいますが、中国にいると、日常的に様々な少数民族に出会います。
少数民族によっては、文化や伝統、生活様式が全く異なる(日本とトルコくらいの差)人々もいます。
そのため、中国でビジネスをする際は、相手の背景を知って、それを尊重することが、スムーズに仕事を進めるために大切になります。
また、この多様性の中では、日本人のような「阿吽の呼吸」、「以心伝心」的な考え方は通用しません。
単一性の強い日本社会では、他人も自分と同じような考え方をするので、周りの空気を読むことができ、また周りも自分の気持ちを察してくれます。
しかしながら、中国では自分の意見は主張しないと誰も理解してくれません。
中国の方は日本人からすると「自己主張が激しい」と思われがちですが、それはこの多様性に富み、激しい競争のある中国社会で生き残るためのサバイバル術でもあるのです。
⇒ ①~③で紹介してきたこの中国という国で、標準語として幅広く通じるのが「普通話(プートンフア)」です。
日本人が中国語を学ぶ際は、一般的にまずこの標準語を学びます。
たとえ少数民族が多く住む地域であっても、学校教育や公共放送などは、全てこの「普通話」を使用して行われますので、これを勉強すれば中国のどこに行っても困りません!
現在私が中国語講師として活動しているストアカでも、この「普通話」と呼ばれる中国をお教えしています。
レッスンで皆様にお会いできるのを楽しみにしています(^^)♪